今週、ある都市への出張が入っていた。
朝、予定よりも30分も早く駅についてしまい、来た列車の自由席に飛び乗る。
いつもよりも混雑して感じる。
辛うじて3列シートの真ん中に陣取り、荷物を下ろした。
珍しく通路にも人が立つ。ビジネスの人も多い時間帯に、外国人旅行者も目立つ。
当然、現地にも30分前に到着。
そもそもの余裕をもって予定していたので、クライアントとのミーティングまで1時間以上。
早めに現地入りして、論議に備える。
クライアントとはまだ2回目の接点。
空気感をとらえきれてはいないにも関わらず、プロジェクトとしては重要な局面に差し掛かっている。
どちらに転んでも説明が難しい、一つひとつは小さいが、重量級の論点が並ぶ。
2時間以上におよぶ論議は、次回に向けた静かな期待と共に終わりを告げた(ハズ)。
しかし、多くの課題も残した。
自身が提示した論点のひとつひとつに、まだまだ磨く余地があることを痛感した。
もっと伝わる構造にもできる。
最も重要なメッセージを端的に示すこともできる。
現場の悩みに寄り添いながら、立場を越えて共感を得られるストーリーが描ける。
こうした論点は、ひとつひとつは小さく見えても、積み重ねればプロジェクトの方向性を大きく左右する。
だからこそ、今日の論議は、自身にとってもプロジェクトにとっても、 次のステップを形づくる大事な時間だったと感じている。
論議の中で浮かび上がってきた課題は、どれも「まだ伸びしろがある」という証拠でもある。
共感や納得という果実を得るための大事な布石になる。
そのためにも、もっと伝わる構造にできる。
もっと端的に示せる。
もっと共感を得られるストーリーにできる。
そう思える論点がいくつもあったことは、むしろ前向きな収穫だったと捉えたい。
帰りの列車の中では、今日の論議で浮かび上がった論点を静かに整理していた。
移動時間が短く感じる日は、心が次のアクションに向かっている証拠だと思う。

どの論点をどう磨くか。
どの順番で手を打つか。
どこを深掘りするか。
そして、意思決定に向けてどんなアプローチがとり得るのか。
こうした時、私はよく、 かつて別プロジェクトであるクライアントから頂いた強烈な言葉を思い出す。
「意思決定ができないのは私たちかも知れない。 でも、意思決定できない。またはしないクライアントを動かして、 納期までに意思決定を終えることがあなたたちプロの仕事の責任でしょ!?」
一生忘れることがない、私のプロフェッショナリズムの原点とも言える言葉だ。
そんなことを考えているうちに、気づけば地元の駅に。
その空気感を持ち帰り、早速メンバーとオンラインで反省会。
プロジェクトには当然、納期がある。
それを考えると流暢なことを言ってもいられない。
ミーティングの振り返りと、残りのプロジェクトのワークロードを整理しつつ、 一人ひとりの次のアクションを明確化して解散。
今週も静かに終わりを迎えられた。
はずが、帰りの列車が走る中、いくつもの事件が…。(ドラマ風の次回予告)
それはまた次回に。
